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甲状腺全摘出の記録
不整脈心房細動の原因はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)
素人から見た 症状/診断と治療/薬の副作用、そして全摘出手術、その後
01:前フリ(恥をしのんで…最悪の生活習慣)
02:症状と言えるかどうか?
03:心不全。不整脈と心房細動って何?
04:横浜市立市民病院 循環器内科 納豆人間復活!
05:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
06:副作用
07:体重のこと、甲状腺の腫れ

08:そして・・・ぶり返し
09:薬と症状の因果関係の訂正?
10:1年が過ぎて、当たり前だけど2年目に突入
11:トレッドミル検査

12:アイソトープ治療の行方
13:ヨウ化カリウム
14:ヨウ化カリウム その後
15:ヨウ化カリウム中止、メルカゾール減らす
16:メルカゾール限界量に挑戦
17:最後の決断
18:横浜市立大学附属病院
19:全麻全摘
20:最終回、退院後初検診
20:最終回、退院後初検診
検診までの術後の経過を簡潔メモ書きしときます。
とりあえず、退院後の痛みの具合やらリハビリ散歩やら、気になったことをメモしているので、そこを記録として残しておきます。
 
月 日 術後  特記事項
9月 6日(木) 6日 朝、痛み止めを飲んで、夕方もう一度痛み止めを飲む。
リハビリ散歩開始。左近山郵便局+横浜銀行〜左近山公園。
標高差は20m下って15m登って15m下ってまた20m登る感じ(笑)
ふらふらしたり、気持ち悪くなりそうなら、すぐに座って休んだので、通常、15分コースを45分かけて散歩。
途中4回座って休憩。休んでるほうが長いな・・・
9月 7日(金) 1週間 朝、痛み止め(これが痛み止め最後)
リハビリ散歩。左近山郵便局往復、15分コースを25分かけて散歩。
標高差は20m下って20m登る。
途中1回休憩。
知り合いから電話、さすがに電話はきつい・・・
9月 8日(土) 8日 喉の飲み込み違和感あるが、我慢できるレベル。
退院後初洗濯、気持ちの良い秋風。
ふと思いついて、Atfineテープ貼り替え。
やはり、はがしはそれなりに痛い。
9月 9日(日) 9日 飲み込み時、ほとんど痛み無くなる。
切開痕、喉の中の痛みもほぼ無いが、切開痕より上の喉ぼとけの上の皮の違和感が相変わらず気になる。
しびれもあり、チョット痛いかも。
それ以外の支障は無いので、大洗濯と大掃除。
けっこう動いているし、汗もずいぶんかいているが特に肉体的支障無し。
9月10日(月) 10日 切開痕、喉の中の痛み無くなる。
ただ、喉ぼとけの皮の違和感と痛みあり。
横浜国大の公開音楽講座を聞きに行く。
大声出さなければ会話もそれなりにOK。
市民病院〜国大歩く。
もう、歩くのはほぼ問題無いかな。
明日から少しずつリハビリ散歩の量を増やさなければ。
9月11日(火) 11日 切開痕、喉の痛みはゼロ。のどぼとけの皮の違和感は残るものの、痛みは無い。
40分(長!)の営業電話をしたが、何とか大丈夫。
高音が出ないので、しゃべりは単調なトーン。
もちろん、大声は出ない。
9月12日(水) 12日

退院後
1週間
急に切開痕のツッパリ感が出てきてしまった。
飲み込む時に鎖骨の間あたりの皮が突っ張る。
咳が時々ひどくなる。
起きてる時は数回/日、寝ながら本を読んでると2〜3回/時間。
空咳というか、何か喉に張り付いている小さい虫がいる感じ。
甲状腺がある頃は押されて虫が発生してたけど、今は逆に引っ張られて虫が発生する感じかなぁ、寝る時は横向きだと出やすいかも。
食欲が無い。

大池公園まで散歩。
ゆっくりゆっくり2時間半歩く。
標高差は20m下15m登10m下20m登を往復、距離は約5km。
いつものようにカワセミを見て、スダジイはまだ食べられない、大きなトンボが目の前を通り過ぎる、とんでもなくデカいクヌギの実を見つけて、帰りの道端で四葉のクローバーをめっけ。
カワセミ狙い スダジイはまだ食べられない、あと10日〜2週間くらい?
大きなクヌギ 四葉のクローバー
9月13日(木) 13日 何だか、飲み込む時に鎖骨の間の皮が上に引っ張られる感じ。
痛みは無い。
相変わらず食欲が無い。
9月14日(金) 2週間 昨日からの引っ張られ継続。
痛み無し。
食欲が無い。
9月15日(土) 退院後
10日
例えば、
朝:ごはん軽めに1杯、納豆、生卵、海苔半切れ
昼:盛蕎麦1人前、薬味に庭のネギ
夜:盛蕎麦1人前、薬味に庭のネギ(夕方6時半)
これで大変満足の腹加減、これで還暦近いジジイの食欲が無いというべきかどうかが問題。
雨でほどんど出られなかったのでNo運動であることを差っ引いても、なんか食欲が無いという感じになってしまうのは、これまで食い過ぎだっただけ?

お笑い番組を見て笑おうと思っても、あれ?
笑い声が出ない。
そこなんだ・・・
話すだけじゃなく「笑う」のリハビリも必要かぁ・・・

原因不明で22時頃からチョイ気持ち悪くなり24時前に寝る。
9月16日(日)   食欲が無いって、蕎麦ばっかしじゃ流石にNGだろうから、昼は鶏ももステーキにして、焼き終わりに「昆布ポン酢」ぶっかけて水分飛ばします。
夜は非常食に冷凍してあったステーキ用豚ロースを塩コショウ焼き。
滅茶苦茶なメニューで食欲もへったくれも無いですね。

天気回復したので、標高差30mのスーパーまで行って水4リットルをザックにぶち込んで登って帰ります。
チョット負荷をかけないとダメかと思ったのですが、何でもないような買い物が結構負担になるって、相当体力落ちてます。

ホントは昨日替えなければならないAtfineを替えます。
テープをはがすのは相変わらず痛い。
「切ったところには余計な力が加わらないように剥がしなさい」
って書いてあるけど、どないするねん!
鏡見てると痛々しいので結局、最後は鏡見ないでビリビリ剥がします。

看護婦さんから「洗う時は泡で優しく」と教わったけど、そんな女々しいことできるタイプでもないので、鏡見ながらギリギリのところまで洗って、傷跡だけ泡にします。

どうも、手術痕よりも、体力と仕事への気力・意欲を復活させないとまずいなぁ・・・
9月17〜19日   同上、どうしても、鎖骨側の皮の引っ張られ感が気になる・・・
声の音程がとれないから、しゃべりが音痴。
高音が出ない感じと、た行やか行、ぱ行が行だ行みたいな破裂音が全然ダメ。
そういう言葉を出そうとすると出ないのでゴクンとつばを飲むと喉が突っ張る(笑)
9月20日(木)
術後20日、退院後最初の受診日です。
検査は採血のみ。

結論からすると、ほっとした〜〜、いろんな面で。
精密検査の結果も、悪性腫瘍なんかじゃなく、純然たるバセドウ病。

三種の神器すなわちTSH、FT3、FT4もほぼ基準範囲。
従って、チラーヂンSx2錠も継続です。

ただ手術後と逆にカルシウムが高くなってしまったので、乳酸カルシウムとワンアルファを半分に減らします。
これで1ヶ月後に再検診して全てOKになる予定。
 
悩みのタネ3種
その1 食欲がない
薬が効きすぎての副作用に近い状況なので、カルシウム系を減らして様子見です。

その2 喉の引っ張り感
先生がまた模型を持ち出して
「ここにくっついてる甲状腺を取るから・・・」
と分かりやすく説明してくれます。
聞きながら、思わず、
手術前に聞かないで正解!
想像しただけで痛いし、怖いし、気持ち悪い、です。

横1本切るのは皮膚だけ。
それじゃ出せないから、喉ぼとけから鎖骨のところまで四角く窓をあけるように、いろんなものを切る。
その切った部分が再度くっついて元通りに戻るので、どうしてもツッパリ感は出る。

ということだそうです。
これから手術する方が読むかもしれないので、図解などせずにおきます。

なんで喉ぼとけ周りがしびれるんだろう?という疑問も一気に払拭。

その3 声が出にくい
反回神経も問題ないので、たくさん声を出すことがリハビリになる。
※反回神経:声帯につながる神経。
脳から出た神経が胸まで下がってからUターンして声帯に戻るので反回神経と言うそうです。

しかし、何が楽しくて、行って戻るんだか・・・
 
全てクリアになるのはやはり半年くらいかかるけど、もう、パックリいくことはない!
さすがに、カメラ担ぐのは今月は止めて、来月からにしなさいと念を押されます。

1.どんどん歩く。首に負担が無ければ、運動も大丈夫。
2.声が出にくいのは仕方ないけど、どんどん話せば早く治る。
3.できるだけ水分をとるように心がける。

という指示を受けました。
 
3番の水分というのは、全身麻酔の後遺症というか、その後の点滴の影響もあり、若干クレアチニンの数値が上がってしまいました。
すなわち、腎臓機能の低下です。

これも、心配するほどのことでもないのですが、とりあえず、カルシウムを減らして胃の負担も軽くなってくるはずだから、食欲も出てくるだろうし、ついでに水分もたっぷり取って、腎臓もケアしちゃおう!という流れのようです。
 
Atfineは、数字的には84日分用意してあるのですが、先生からも最低3ヶ月は続けなさいとのことで、次回の検診の時に追加しようと思います。
2006年に切腹した後が10年以上痛かったので、今回はちゃんとケアしていこうと思います。
もうひと箱用意すれば、126日、4か月です。

これで万全でしょう。

Atfineの効能として、引っ張りの緩和と同時に「紫外線カット」があります。
何だか良くわからん「UVA85%、UVB90%」のカット率らしい。
どうも、この100%じゃないところに微妙に引っかかるのはディレクター病?

ちょっと良かったなぁと思うのは、これから秋〜冬。
夏に首カバーは厳しい!
会津木綿の藍色金魚とゲゲゲの「いったんもめん」手ぬぐいを半分に切って4枚のプチバンダナにして、まだチョット暑い時期を乗り切れば冬はマフラーなのだ!
 
2018年9月20日、最終回、お読みいただきありがとうございました。
この話は2015年5月に始まりました。
3年3ヶ月かかって最終回です。

「知らない」ということは「とても恐ろしいこと」
つくずく思い知らされました。
そして、信じるべきか否かということが、もっと恐ろしいことだと知りました。

幸いにも最後の最後で市大病院のN先生に執刀していただき、新たな一歩を踏み出すことができます。
N先生には感謝の気持ちしかありません。
はたしてこれもラッキー/アンラッキーの話なのでしょうか?

あのまま最初の病院に固執していたら、今、どうなっているのかと思うとぞっとします。

さて、甲状腺機能亢進症いわゆるバセドウ病は女性:男性が4:1ともいわれています。
私はこの数字にも若干の疑問があります。
私はバセドウ病の診断を受けるまで1年以上原因不明の不調があり、半年間は心不全の治療をしています。
この治療中は「もしかしたら・・・」と本気で考えていました。
もしか、にならなかったのは超ラッキーなだけかもしれません。
しかし、バセドウ病の治療を始めてからわずか1ヶ月で不整脈・心房細動が良くなり、3ヶ月で心不全が治っています。

これは、逆に考えれば、バセドウとわからず、そのまま心不全の治療を続けていれば、もしかすると脳梗塞や心筋梗塞ですでにあの世だったかもしれません。
何度もカテーテルアブレーションを受けていたかもしれません。

もし、「心臓の病気があるときは必ずバセドウ病の検査をする」と決まっていれば、手遅れにならずに済む人もいると思います。
そういうのって、男性が多い気もします。
バセドウの検査がメタボ検診に組み込まれていれば、バセドウ病の男女比率が同じになるかもしれません。
そんな「かんぐり」さえ生まれました。
 
ひつこいようですが、もう一度書きます。
甲状腺機能亢進症、低下症、バセドウ病という検査結果が出たら、迷わず専門病院。
遠い方は泊りがけでも行ってください。

私は治療開始から2ヶ月後、急激に甲状腺が肥大し、その重大さに気づかない医師だったため、結局全摘出するしかなくなったととらえています。
そこでは甲状腺エコーで大きさが2倍と診断されてましたが、正しくは5〜6倍でした。
甲状腺エコーに慣れた技術者が検査して、専門医が診断しないとエコーさえ不正確なのです。

なんでこんな医師を信じてしまった?長い間辛かったし、自分の無知に腹も立ちます。
でも、今は受け入れ、前を先を見ることにします。

専門医には専門医ならではの手法があります。
放射性ヨウ素アイソトープ治療もできます。
無駄な時間が長ければ優秀な専門医でも摘出しか選択の余地が無くなります。

一人でも多くの方のお役に立てればうれしい限りです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。